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【湯の田温泉酒田屋旅館】鳥海山の麓で日本海の湯・音・味を楽しむ【山形県飽海郡遊佐町】

秋田県との県境の街、山形県飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町。
湯の田温泉酒田屋旅館はその中でもまさに鳥海山の麓にある吹浦(ふくら)地域にあります。
日本海に突き出した温泉宿で落ち着いたひとときを過ごせます。

 

湯の田温泉酒田屋旅館

 

湯の田温泉酒田屋旅館

 

「酒田」と名前に入っていますが所在地は酒田市ではありません。
飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町吹浦(ふくら)にあります。
南側から日本海に沿った道路を車で走り、吹浦川を超え、釜磯の湧水を超えると日本海に突き出した建物が見えてきます。
それが湯の田温泉酒田屋旅館の建物で、想像していた以上に海に突き出ていました。
いわゆる温泉街といった場所ではなく、周囲の建物はまばらで静かな場所です。

 

日本海に近い客室

 

日本海を臨む客室

 

宿泊したお部屋からは日本海が眺められ、海の音が聞こえます。
曇天の空でしたがそれはそれで雰囲気がありいいように思われました。

 

おこたのある客室

私が訪れたのが10月下旬であったこともあり、お部屋にはおこたがありました。
おこた布団の上にかかっている毛布がかぎ針編みのようでなんともレトロでかわいらしく、自宅にもこんなおこたがほしいななどと思いながらぬくぬくしていました。
ちなみに私はこれまでおこたのある生活をしたことがありません。
また、夕食後におふとんを引いてくださったのですが、これがまたふっかふかでよいのです。

 

海平線を臨む温泉

 

日本海を見下ろす湯の田温泉

 

露天風呂はありませんが日本海に面した内湯の窓は大きなガラス窓からは海平線が見えます。
天気が良ければ日本海に沈む夕日を眺めることもできます。
日が沈んだあとはポツポツと漁をしていると思われる漁船の光が海に浮かぶ様子が見られます。

 

魚介たっぷりの夕飯

 

魚介たっぷりの夕飯

 

海に面した宿なだけあって夕飯は魚介をたっぷりいただくことができました。
刺し身、焼き物、煮物、揚げ物、貝、海藻、蓋を開けるとカニ鍋。
もちろん庄内平野のお米も一緒にいただきました。
デザートは季節の果物で庄内地方特産の庄内柿。
魚介を中心に地元の食材を色々と食べることができました。

 

遊佐町吹浦

吹浦地域は元々合併前の吹浦村で、鳥海山の山頂や鳥海ブルーライン(鳥海山八合目まで続く道路)の山形県側の入口を含む地域です。
鳥海山山頂には鳥海山大物忌(おおものいみ)神社、麓にはその口ノ宮のひとつ吹浦口ノ宮があります。
日本海沿いには十六羅漢岩や釜磯の湧水、羽後三埼(みさき)灯台などの見どころがあります。
この辺り一帯は空港からも新幹線停車駅からも遠くアクセスしにくいかもしれませんが、その分好奇心がくすぐられるのと、落ち着いた時間を過ごせるのではないかと思われます。

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