【弥陀ヶ原湿原】秋の月山八合目弥陀ヶ原湿原で錦繍の草紅葉散策【山形県鶴岡市庄内地方】
山形県の出羽三山のひとつ月山(がっさん)。
その北嶺八合目に高山植物の宝庫、弥陀ヶ原湿原があります。
月山と同じく紅葉の見頃の時期は例年9月下旬です。
湿原全景
今回私は八合目から月山山頂を目指し、帰りに弥陀ヶ原湿原を散策しました。
湿原のみ散策する場合には見られないのですが、登山・下山時に登山道から弥陀ヶ原湿原の方を眺める景色がまたすてきなのです。
八合目レストハウスが目印となり、湿原の全景が見られ、天気が良ければ奥には鳥海山も見えます。
遠景を眺める赤・橙・黄・緑のグラデーションはとても鮮やかで、秋らしい青空によく映えました。
私がどこか山や自然へ惹かれるのはおそらく地元弘前・津軽地域や十和田・八甲田がベースとなっているのですが、やはり東北・雪国・日本海側はいいなあ、などと思わされる景色でした。
木道散策
弥陀ヶ原湿原まで降りてきていよいよ湿原を間近で散策します。
木道からは大小様々な大きさの水面を覗き見ることができ、遠景には月山や黄金色の庄内平野、青い日本海が見渡せます。
水の中には何やら生き物も生息しているようで、近くも遠くも眺めていて飽きませんし、むしろ忙しいです。
駐車場からすぐの場所で気軽にこんなにすてきな景色が眺められるとは、やはり東北・雪国・日本海側はよいと思わされました。
月山
月山は出羽三山のひとつで、標高1,984mの山です。
出羽三山とは山形県内にある湯殿山、羽黒山、月山の総称で、それぞれに神社がある修験道の山々です。
月山山頂にある月山神社の開山期間は例年7月1日から8月31日の2ヶ月間です。
また、登山口および弥陀ヶ原湿原がある月山八合目までの県道月山公園線は、冬期閉鎖(10月下旬~6月下旬)されます。
目的に合わせて訪問時期にご注意ください。
弥陀ヶ原湿原
「弥陀ヶ原」という名称は立山黒部アルペンルートのある富山県立山町や石川県の白山にもあります。
どの「弥陀ヶ原」も火山活動によってできた湿地帯で、高山植物が多く生息しています。
山形県の弥陀ヶ原湿原は標高およそ1,400m、月山八合目駐車場からすぐの場所にあります。
整備された木道があるので登山装備までしなくても動きやすい服装であれば気軽に散策できます。
植生と紅葉
自分が地理を好きで学んでいたこともあり、紅葉がきれいに見られる落葉広葉樹林帯の広がるエリアをイメージして紅葉を楽しむならやはり東北だな、と思っています。
実際に地元青森ではナナカマドのきれいな紅葉まで街中で普通に見られます。
京都・大阪に住んでいた時は秋の紅葉がきれいな寺社仏閣も色々と訪れてそれもまた風情がありよかったですし、その他の場所でも紅葉がきれいな場所はたくさんありました。
ただ、自然としての「紅葉」を楽しみたいのであれば、植生にも着目して紅葉を楽しんでほしいと思います。
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