【銀閣寺】高台からの眺めは最高【京都】
こんにちは、ふーちゃんです。
世界遺産の銀閣寺に行ってきました。
銀閣寺の正式名称は「慈照寺(じしょうじ)」といいます。
室町時代の1490年に、足利義政が山荘として建てました。
金閣と西本願寺の飛雲閣に並ぶ京都三名閣のひとつです。
それではさっそく中に入ってみましょう♪
銀閣寺の入り口
総門をくぐったら、細くて長い参道がつづきます。
見渡すかぎり緑がいっぱいで、とてもきもち良かったです。
参道の奥に拝観受付があります。
銀閣寺(慈照寺)の観音殿
観音殿(銀閣)は、東山文化の神髄で国宝に指定されています。
江戸時代に金閣に対して銀閣と呼ばれるようになりましたが、壁は黒い漆塗りの簡素な作りで銀箔は貼られていません。
今まで一度も銀箔が貼られた形跡がないことも科学調査で判明しています。
子どもの頃は、「えー。銀閣は銀色だと思っていたのに!」
と残念だった記憶がありますが、大人になって眺める銀閣は見ているだけで心が落ち着く・・・。
なぜか「銀色じゃなくてよかったぁ。」とさえ思いました。
窓はとっても可愛い形で「花頭窓」といいます。
禅宗様式である鐘型の飾り窓ですので、その当時のトレンドが伝わってきますね。
銀閣寺は何度も訪れていますが、歴史上の建築物はそのときそのときで毎回新しい発見があるので、本当に面白いです。
屋根の上には金閣寺と同じ鳳凰がいました!
「幸せの鳥」と呼ばれる鳳凰は、内部の観音菩薩を守っているそうです。
向月台
庭には、円すい台形に砂が盛られています。
この円すい台で月の光を受け、銀閣の建物の中へと月明かりを取り込んでいたという説があり「向月台」と呼ばれています。
日本最古の書院造り「東求堂」
左奥に見える建物は、東求堂と呼ばれ日本最古の「書院造り」として国宝に指定されています。
「書院造り」とは現在の和室のもととなった部屋の様式です。
書院造りの特徴は、室内に畳が敷き詰められていて、襖や障子で空間が区切られていることです。
今では当たり前になっている和室の様式ですが、このころに生まれたんですね。
お庭は苔が敷き詰められていて、きれいに整備されています。
清掃員の方がたくさんいて、どなたも気持ちよく挨拶してくれました。
奥にすすんでいくと「え、山登り?」と思わず腰がひける坂道がありました。
高台からは銀閣寺を上から眺めることができます。
緑の中にひっそりとたたずむ姿はすばらしく、心が洗われるようでした。
政治的には評価が低い義政ですが、日本文化の礎を築いた功績は大きいと言われています 。
銀閣は芸術を愛した義政のこだわりが詰まった建築ですが、義政は完成直前になくなってしまいました。
義政が完成した銀閣を見れなかったのはとても残念ですが、「ワビ・サビの真骨頂」と言われる義政の美の意識は時代をこえて世界中の人に感動を与え続けています。
京都を訪れたら、銀閣寺を高台から眺めるコースを堪能してみてはいかがでしょうか。
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